2013年7月28日日曜日

フィンランドと日本の夏休みの過ごし方

夏休み、みなさんはいかが過ごしているでしょうか。

フィンランドの何もない夏休みに比べて日本の夏休みに忙しさに戸惑っています。


日本の子どもたちの夏休みといえば、、、

私立学校では夏期講習、毎日のようにある部活動、たくさんの夏休みの宿題。。。

保護者は仕事でいないので、うちで一人で過ごす夏休み。

本当に忙しいと思います。



その反面フィンランドの子どもたちの夏休みは、ほぼ自由でした。

家族がサマーコテージで過ごすから、それに数週間ついていくというもの。

友達と遊び歩くもの。スポーツのトレーニングをするもの。

夏休みの宿題もなく、夏期講習もなく、塾もない夏休み。

日本の子どもたちからしたら天国でしょう。



こんな子どもたちが、PISAで学力比較をされてしまう。

そして、学力比較するとそんなに変わらない結果が出る。

何が人にとって幸せなんだろうと考えてしまします。

国際競争力、GDPなどと比較をされてします。

全く違う価値観で生活している人たちが経済の指標により比較される。

そして、その上ではそんなに大差はつかない。

もちろん発展途上の国々では、経済指標でも、実際の生活でも大きく違いが現れますが、

発展してしまった国では、自分の時間を削って頑張ってもあまり変わらないというのが

私の感じていることです。

フィンランドが日本よりもPISAで上位にいましたしね。


80というある程度までは、頑張った量に比例して成長しますが、

のこりの20を伸ばすためにはそれ以上の努力を重ねなくてはならないというのは、

勉強でもよく起こります。

40点を80点にするよりも、90点を100点にするほうが大変ですよね。


これは今の日本に起こっていることでも同じで、

80まで頑張って生命の危機が少ない生活を獲得していますが、

あとの20はとても改善が難しく、時間対効果が合わない努力を

重ねてしまうだけのように感じます。

しかし、今の日本はその20を伸ばしていこうと、まだ必死にやって、

自殺者や人間関係の希薄化、伝統文化の消失など様々な問題を抱えています。

今後も残りの20を伸ばして100を目指していくのか、

それではなく20を目指すことにより忘れてしまわれている

フィンランド人のような幸福を求めるのか、

自分で価値観を選択することが求められている気がします。

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