2013年9月16日月曜日

反転授業(The Flipped Classroom)

反転授業という授業形態が気になっている。

反転授業とは、英語ではThe Flipped Classroomと呼ばれている。

今までの授業は、「教室で授業を受けて知識を得る→宿題などで、家で復習して知識を定着」という順で進む一斉授業だった。

反転授業は、「授業前に家で動画による講義を受け、知識を得る→得た知識をもとに授業で議論をする、発展的な課題に取り組む」と順序を逆にして作る。


今の時代、インターネット上で講義はいくらでも受けることが出来る。

世界的に有名なKhan Academyや iTunes Uなど、小中高の内容から、大学の内容までの

講義をインターネットで格安(ほぼ無料)で受けることが出来る。

ただ知識を得るだけならば、わざわざ学校に行かなくても、自ら学ぶ気があれば、

自分の好きな場所で、好きな時間にいくらでも学ぶことが出来る。

こんな時代に、今生徒たちがわざわざ学校で授業を受ける意味はなんだろうか。

教員は、videoを見るよりも効果がある授業をしなければならない。

そうしないとその人の授業に価値はない。


反転授業は、その教員のライバルであるvideoを逆に利用しているところが面白い。

授業が、得た知識を活かす場を提供することとなる。

例えば、小中高の授業がまとまったサイトも出てきている。

eboardいーぼーど」は具体的に授業で使っていくことが出来るサイトである。



色々な授業を行おうとしている先生方が、日本にも世界にもたくさんいる。

私ももっともっと学んでいかないと。

現在、教育実習生を指導させていただいているが、彼に言っているのも、

「video以上の価値を提供するために、試行錯誤しなさい」、

「常に学び続けなさい」ということだ。

自戒の意味を込めている。

2013年8月1日木曜日

5歳までの教育が大きな影響をする!?

そろそろ周りの友人に子供が出来始めました。
そんな友人たちも必見の記事だと思います。

中学校で子どもたちを見ていても、
それまでに受けてきた教育の影響を大きく感じております。

子供のうちに本を読む環境を作ること、
そして、ただ遊ぶだけではなく、
自身も学びながらしっかりと子どもと会話して関わってあげること。

それに加えて、周りに色々な種類の大人がいること。

などが大切なのかもしれません。

(以下記事より抜粋です)
東大に合格できる子とそうでない子の差は何か?  1ついえるのは、「優秀な子の親には共通したものがある」ということ。それは、親の多くが本好きだ、ということです。家庭で楽しそうに本を読んでいる姿を見て育ってきた子は、高い確率で本好きになり、それが東大合格につながるのです。
本を読まない子、あるいは読めない子は、知識や想像力、構成力、読解力などで決定的な差をつけられることになります。

2013年7月30日火曜日

中学校の卒業論文と大学の同窓生の結婚式

今、私が勤めている学校では中学3年生で卒業論文というのを書きます。

テーマは「自分の夢・興味のあることについて」です。

生徒たちは、将来なりたいと思っている仕事や、

現在興味のあること(スポーツや趣味など)について原稿用紙50枚にまとめます。

その中では、本やインターネットから情報を収集するのではなく、

実際に現場に足を運んだり、人にインタビューしたりして取材することを課しています。

この夏休みは、雑誌の編集部や、自動車工場、知り合いの医師、保護者の職場など、

生徒たちは色々な場所に取材に行っています。

私は担任なので、どんなところに行くのかという相談に乗って、

情報を一緒に調べたりしています。

生徒たちの興味は素晴らしくて、行ってみたいところが幾つか出てきて、

どうやって行くのかを一緒に考えます。

この時間の楽しさ。これはこの立場でしか味わえないのではないでしょうか。



そんな事をしてる最中、大学の同級生の結婚式の2次会に呼ばれました。

そこには大学の同窓生が多くいるわけです。

私は、久しぶりの友人たちに、今何やってるの?と聞いて回りました。

業界は違えど、一般企業に就職している人が圧倒的に多いです。

生徒たちが調べている業界で働いている人は、ごく少数でした。


きっと、同窓生たちも多くの夢を持っていたのでしょう。

それを諦めたのかどうかはわかりませんが、生活のために夢とは違う職につくわけです。

そして、家族なんて持とうものならば、その職でなんとか頑張っていくわけです。

みんな、それぞれにそれを幸せと考えて、日々を過ごしているわけです。



これがこの社会で起こっている現実なのでしょう。

この現実をもっと早くに子どもたちに分からせたほうがいいのか、

大人たちにもっとやりたい夢を追わせたほうがいいのか、

何が正しいのかは分かりません。

でも、まず私自身は自分の本当にやりたい事で輝いていたいなと改めて感じました。

働くことが楽しく、それでイキイキとしていたいなと思っています。

この価値観を人に押し付けるのは違うのかもしれません。

でも、これから社会に出て行く子どもたちには、こんな価値観もあるぞと

声を大にして伝えて行きたいと思います。

選ぶのは彼らですが、教育するのは私達です。


2013年7月28日日曜日

フィンランドと日本の夏休みの過ごし方

夏休み、みなさんはいかが過ごしているでしょうか。

フィンランドの何もない夏休みに比べて日本の夏休みに忙しさに戸惑っています。


日本の子どもたちの夏休みといえば、、、

私立学校では夏期講習、毎日のようにある部活動、たくさんの夏休みの宿題。。。

保護者は仕事でいないので、うちで一人で過ごす夏休み。

本当に忙しいと思います。



その反面フィンランドの子どもたちの夏休みは、ほぼ自由でした。

家族がサマーコテージで過ごすから、それに数週間ついていくというもの。

友達と遊び歩くもの。スポーツのトレーニングをするもの。

夏休みの宿題もなく、夏期講習もなく、塾もない夏休み。

日本の子どもたちからしたら天国でしょう。



こんな子どもたちが、PISAで学力比較をされてしまう。

そして、学力比較するとそんなに変わらない結果が出る。

何が人にとって幸せなんだろうと考えてしまします。

国際競争力、GDPなどと比較をされてします。

全く違う価値観で生活している人たちが経済の指標により比較される。

そして、その上ではそんなに大差はつかない。

もちろん発展途上の国々では、経済指標でも、実際の生活でも大きく違いが現れますが、

発展してしまった国では、自分の時間を削って頑張ってもあまり変わらないというのが

私の感じていることです。

フィンランドが日本よりもPISAで上位にいましたしね。


80というある程度までは、頑張った量に比例して成長しますが、

のこりの20を伸ばすためにはそれ以上の努力を重ねなくてはならないというのは、

勉強でもよく起こります。

40点を80点にするよりも、90点を100点にするほうが大変ですよね。


これは今の日本に起こっていることでも同じで、

80まで頑張って生命の危機が少ない生活を獲得していますが、

あとの20はとても改善が難しく、時間対効果が合わない努力を

重ねてしまうだけのように感じます。

しかし、今の日本はその20を伸ばしていこうと、まだ必死にやって、

自殺者や人間関係の希薄化、伝統文化の消失など様々な問題を抱えています。

今後も残りの20を伸ばして100を目指していくのか、

それではなく20を目指すことにより忘れてしまわれている

フィンランド人のような幸福を求めるのか、

自分で価値観を選択することが求められている気がします。

2013年7月16日火曜日

iPadを学校現場で使うことへの可能性

1ヶ月間、iPadを10台学校で借りて、授業、課外活動で使用した。

数ヶ月間、色々な人の助けを借りて働きかけてきた結果である。



私が使い方の企画書に書いたのは、以下の4つである。

①修学旅行の保護者向け説明会でのプレゼンテーション

②修学旅行中の記録

③授業での活用

④部活動での活用



iPadについては、すでに数多くの学校で活用事例が上がっている。

これからの教育に無くてはならないものだと個人的には確信している。

だからこそ、この試用期間はとても貴重だった。



まず①プレゼンテーションについて、

生徒たちにはkeynoteを使って、プレゼンテーションをする課題を出した。

インターネットから情報を調べ、画像を参照し、それを発表にまとめる。

今までiPadを使ったことのない生徒には、

クラスに数人いる家で使ったことのある生徒が教えてあげていた。

少し教わると、初めての生徒も自身を持って使えるようになった。

調べることから、発表することへが凄くスムーズに流れた気がした。


②修学旅行中は、生徒が写真と画像をとった。

北海道での第1次産業体験。その様子を写真や動画で記録し、imovieで編集した。

これは修学旅行の振り返り、そして保護者への報告の素晴らしい映像となった。

imovieの使い方も少しレクチャーをすると、あとは勝手に使いこなしていた。

こんなすごいものが自分で作れるんだと、自信がついたに違いない。


③授業での活用は、班での調べ学習に活用した。

4人組で一つのiPadの画面を覗き込みながら、コミュニケーションをとる様子から、

個人活動だけではなく、コミュニケーションが苦手な生徒を

助けるツールとなることも感じた。

本は大切な調べ学習のツールであるが、

iPadも本と同じ、一つのツールであると確信出来た。


④部活動での活用は、動画をスローで再生して、手書きできる

coach's eyeというアプリを活用した。

一番驚いたのは、私が全く予期しなかった年配の先生が

これにハマって活用してくださったことだった。

ゴルフのフォームチェックで今まで伝えれなかったことを伝えられたようだ。


世の中には、色々な考えの人がいる。

今までそれが無くでも出来ていたのだから、使う必要がないという人もいる。

私は、便利な道具はどんどんと使えばいいと思う。

便利な道具を使って、今までのことが簡単に、より深く出来るのならば、

それを使わない手はない。

もちろん、リスクを考えて、使うことに二の足を踏むことも理解できる。

でも、私たちは常に勉強、成長して行かなければならない。

この道具を使うことで、新しい可能性が開けるのならば、やってみるべきである。



2013年3月7日木曜日

佐藤学先生と学び合いの授業


先日、佐藤学さんのお話を聞く機会を頂いた。

佐藤学さんとは、学校改革の視点として「学びの共同体」づくりを

提唱されている学習院大教授です。

毎年100校程度の学校訪問、研究授業への参加をされている先生です。

今まで本で生徒同士が主体的に学び合う授業を研究し、

自分でも実施してきたが、新しく気付かされることばかりだったので、

ここでも共有させていただきます。

●学び合いのポイント
 教室において、生徒一人残らず学びを保証する。
 生徒同士がつながり、安心して学ぶ関係を作る。

●学び合いは話し合いではない。
 グループ内でコミュニケーションがなくてもよい。
 学びの基本は独りでするもの。
 分からなくなった時に、人に聞ければばよい。
 つぶやきを聞いて、他人が学べばよい。


●盛り上がるグループは心配。学び合いが行われない。
 話し合いとはすでに分かったことを言い合うこと。
 話し合いではなく、聞き合い、つぶやきを自然に聞く関係。
 伸びる子は良くきく子。
 細やかさや繊細さを育てる必要がある。
 授業の中では、どうやったら気付きあえるか、
 つぶやきを生むにはどうしたらいいのかを考える。


●テンションが高いと、深い学びまでいかない。先生の声のトーンを落とすこと。


●分からない子とは周りとのつながりを失った子供。
 一人のままでは理解できない。まずつながりが必要。
 教師がつなぐ必要がある。意図的につなぐ。
 一人も一人にしないように。


●自力解決(自分だけで答えを出すこと)にこだわるのは日本、韓国、中国のみ。
 先生はなぜ自力解決にこだわるのか?
  ①自分で考える習慣を付けたい。
   →別に、まず写すことから初めても良いのではないか?
  ②まず自分の考えを持ったほうが話しやすい。
   →出来る子はすぐにやってしまい。他の考え方への柔軟性がなくなる。
    出来ない子は固まるだけ。
    よく考えて分かった子はいないという事実に気づくべき。
    この時間がもったいない。ジャンプの課題(発展問題)を
    する時間にしたほうがいい。
    (出来ない子ほど難しいジャンプの課題が好きで取り組む。)


●授業の最初の10分は黄金の時間。
 この時間を自力解決にすると、ここで出来ない生徒は潰れて、
 残りの40分何もできない。
 グループにしておいて、個人解決をさせて、分からなかったら隣に聞いて良いと
 言っておけば、出来ない子が固まらない。


●学び合いだけでは学力は伸びない。
 ジャンプの課題。課題を高いレベルに設定する必要がある。


●男女の関わり方。
 学び合いでは、同意は同性へ求める、疑問は班全体へ求める。
 そのため、男女を交互に席を配置する必要がある。
 1年生から男女の関係がしっかりとしていると、学校が安定する。
 女子の関係には注意すること。生理的に嫌いという状況を作るとどうしようもない。

●男は分からなくなるとうるさくなる。女は分からなくなると静かになる。
 女子を指名した方がいい。女子を表に出していくことで、
 女子と男子がうまく関係を築く事ができる。


●まとめて発表するようにすると、まとめる方にばかり意識がいって、
 学びが深まらない。
 (発表用のボードなどは直前に渡すと良い。)
 グループで学びあったということは、その後は誰でも発表出来る状態である。
 グループで学びあったあとは、指名して、答えさせる。(他人の意見を言ってもいい)


●学び合いを一斉学習に持ち込むから、時間が足りなくなる。
 学び合いを中心にすれば、時間は足りる。

2013年2月15日金曜日

ノーベル平和賞受賞者ムハマド・ユヌス氏講演


モハメド・ユヌス氏の講演をお聞きする機会に恵まれた。

ユヌス氏は、バングラデシュのグラミン銀行の創始者であり、

マイクロクレジット(貧困者向けの少額の無担保融資)による

貧困問題への貢献で2006年にノーベル平和賞を受賞された方です。

 現在はソーシャルビジネスという、自らの利益を追求するのではなく、

利他の心で社会の問題を解決するためのビジネスをモデルにして、

世界中に広めるため活動をされています。



講演では、最初にユヌス氏が行ってきたことを簡単にお話されました。

今では有名になったマイクロクレジット(貧困者向けの少額の無担保融資)ですが、

始まりは小さな村からユヌス氏が個人的に始められたこと。

貧困問題という、とてつもなく大きな社会問題だろうと、

自分で解決できるとお考えになったことがきっかけだったこと。

ユヌス氏が作られたグラミン銀行は、従来の銀行と反対のこと
(今まで融資を受けれなかった貧しい人に、女性に、担保も必要なしに融資すること)

をしてきたということ。

そして、融資をした人たちにお金と共に、子供に教育を受けさせることなどをお願いし、

自らの力で貧困から抜け出す手助けとなっていること。



講演の最後に語られた、ユヌス氏からのメッセージは、

とても分かりやすく力強いものでした。

「君たちは若い。若いということは、想像力があるという強みがあります。

技術はいつもSF(サイエンスフィクション)に従って、発展してきました。

次は、どういう社会をつくりたいか(ソーシャルフィクション)を考えてください。

例えば、貧困がない、失業者がいない、病気で苦しむ人がいない世界を作りたいと

想像してください。

その社会に向けての問題を、自分がどうやって解決できるか考えてください。

私はそれをビジネスにすることを考えます。それが、ソーシャルビジネスです。

どういう社会を作りたいのか。

ソーシャルビジネスは、社会の問題を解決するためのビジネスなのです。

想像力が本当の力です。今存在していないものを考えて下さい。

問題が見つかったら、グラミン銀行のように、普通とは逆の解決方法を考えてみてください。

自分がそのことについて何も知らないと諦めないで。

想像力を使って、世界を変えてください。

これまでの社会ではお金を得ることが幸せ(Happy)でした。

しかし、他の人を助けることは、それを超える幸せ(Super Happy)なのです。

他の人を幸せにすることは中毒になります。ぜひ、行動してみてください。」




現在の利己の心が中心の資本主義社会に対して、

人間のもつ利他の心を信じてみたいと本気で考えられているユヌス氏。

われわれ人間はどのように生きていくのかを考えさせられた講演でした。

でも、想像力を生かして行動しないとね!

2013年2月4日月曜日

中学、高校生向け情報サイトオープンしました。

最近、Googleサイトという簡単にHPを作れるサービスを知った。

ブログは確かに便利である。

色々なリンクを付けて簡単に書き込める。

でも、あとで読み返すといった時に少し不便さを感じる。

ブログはどちらかというと一時的においておくためのサイトだと感じる。

それに比べてHPはしっかりと情報をまとめておくためのものである。

つまり、求める情報へのアクセスが早い。

私が考える中学生、高校生向けのwebサービスをまとめたサイト

この用途ではHPがいいと判断した。

Education×Crossing→ Educrossing

みんなの情報の交差点になれればと思う。

まだまだコンテンツは少ない。

でもこれから増やしていきます!

2013年1月27日日曜日

生徒の個人用情報端末(タブレットなど)の導入について


先日、教育現場での生徒用情報端末(タブレットやノートPC)導入について書きました。

教育関係の方がご覧になって、少しでも参考になれば幸いです。



タイトル
「生徒個人用情報端末の導入(iPadもしくはノートPCを生徒が一人一台持つこと。)」

私は今後の学校のICT化において、もっとも重要なのは生徒個人用端末を活用していくこ

とだと考える。その理由を3点に分けて説明させていただきたい。

1点目は、これからは21世紀型の学力が求められるということである。

これについては、色々な資料が出ているので、それらを参考にしていただきたい。

そして、この学力を身につけさせることは、必須である。

2点目は、これまでの日本の学校のICT化における、従来の授業にICT機器を取り入れて行

うという勘違いである。これまでのICT化では、従来型の教員が一方的に授業するスタイル

を、より魅力的に行うためにICT機器を導入するという流れがあった。

しかし、ICT化の本質は、より学力や興味・関心が多様化する生徒に対応する個別指導が

可能になることである。集団授業のためのICT活用というよりは、個別指導のための活用

と考えたほうが効果的である。

3点目として、生徒が個人用の情報端末を持つことのメリットをあげていく。

① 情報を獲得するための武器となる。

生徒が自らの興味・関心のある情報へのアクセスが容易になること。インターネット

にある膨大な量の情報にアクセスし、それをまとめるための武器となる。ニュース

自分の夢、勉強でのつまづきなど、多くの情報が詰まっている。

教員の頭<インターネットの情報である。

② きめ細かい個人指導のツール

例えば、電子黒板について、私の持っていたイメージは電子黒板に投影したものを

生徒の個人端末に配信し、生徒が手元で答えを作り、それを電子黒板で写しだすと

いうものだ。これにより、従来の教員が一方的に教え生徒が聞くというスタイルに

比べて、生徒がより多くの時間、全員で授業に参加することが可能になる。

これにより、集団授業の中での個別指導が以前よりも増加する。

l  また、授業以外では、キャリア教育として、自分の将来の夢に対しての情報

 (ニュース記事やイベントなど)を教員が、それぞれの生徒に個別で配信する

 ことが可能となる。

l  さらに、日々の学習状況の調査や、それに対するアドバイスなどもより細かく行う

 ことが出来る。生徒が持つ端末へのメールでの連絡により、24時間サポートする

 体制を作ることが出来る。

l  教員間での情報のやり取りも活発になり、それが場所を選ばずリアルタイムで

 行えることから、提出物の指導など、生徒への指導がより深くなると考えられる。

③ 21世紀型学力(考える、創出する、発信するなどの力)の育成につながる。

現在、インターネット上には多くの教材がある。大学が公開しているコースや、

数学などをオンラインで学んでいくことが出来る学習サイトなどが、次々と

オープンしている。端末を持ち、それらの情報にアクセスできるという環境で

あれば、それに対して自ら学んでいく自発的な学びが起こると考えられる。

さらに、学習系のアプリケーションの開発も進んでいて、これからもより増えて

いくことは確実である。現在でも、英単語帳、社会の用語集、数学の関数電卓、

映像の編集など幅広くある。これはゲーミフィケーションといって、楽しみながら

出来るように設計されている。このことは、特に学習にモチベーションが

向かない生徒を学習に向かわせる一つにきっかけになるはずである。

さらに、本当にやっているのかのチェックも出来るので、生徒にとって絶対に

やらなければならない強制力になる。

加えて、デジタル資料を使うと、発表や共有が容易になるので、生徒の発信力を

高めることにもつながる。