安藤美冬さんがTwitterで紹介されていたので、購入して見た本の紹介です。
「嫌われる勇気―――自己啓発の源流 アドラーの教え」岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著)
フロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨匠とされるアルフレッド・アドラー。
その心理学を分かりやすく説明したのがこの本です。
その中から、1つのメッセージと、1つの教育の中で興味深い考え方をご紹介します。
1つ目は、自分の望む自由な生き方について。
本当に自由な生き方をしたいのであれば、
誰からも認めらるれように(嫌われないように)生きるのではなく、
誰かに嫌われることを怖れずに自分の方針で生きなければいけないということ。
自らの生について、自分でできるのは「自分の信じる最善の道を選ぶこと」
そして、その過程で書かれていた教育についての考え方。
賞罰教育とは、適切な行動をとったら、褒めてもらえる。不適切な行動をとったら、罰せられるという、相手を評価するものです。
アドラーはこうした賞罰による教育を厳しく批判しました。
賞罰教育の先に生まれるのは、
「褒めてくれる人がいなければ、適切な行動をしない」
「罰する人がいなければ、不適切な行動もとる」という、誤ったライフスタイルです。
褒めるという行為の目的は「自分よりも能力の劣る相手を操作すること」だからです。
評価のその代わりに、「ありがとう」と感謝の言葉を伝えることです。
人は感謝の言葉を聞いたとき、自らが他者に貢献できたことを知ります。
「私は他者に貢献できている」と思えること。
そこで初めて、われわれは自らの価値を実感することが出来るのです。
この自らに価値があると思えた時にだけ、人は勇気をもち前に進んでいけます。
という、褒め上手の人に対して、若干の疑問を投げかけるものでした。
ゲームのように、何かしたらすぐに成果が見えるということばかりが世の中にあるから、
教育も褒めることが特別に重視されているのかもしれませんね。
でも、それにも方法があるようです。